〜動物の治癒力について〜
2005.2.15write
タイガーのノド下にしこりが出来ていたのに気づいた1/25から、彼が死の淵をさまようこと18日間。
奇跡的な回復の兆しを見せはじめてくれた今、彼の中に宿る生命力の強さに驚かされています。

元気になろうとするタイガーの様子を日々喜ぶとともに、闘病から今までを振り返って私達が思ったことがありました。

もしもあの時…別の選択を選んでいたら、今タイガーはどうなっていたのだろうか… と。

あの日タイガーには
2つの選択肢が告げられた。
ひとつは私達が選んだ タイガーの天命のままに自分達で出来る事をしてあげて見守っていく事。
もうひとつは危険性を伴うが、しこりの検査手術をした上で、獣医師のもとで闘病をする事。

結果、私達が選んだ選択肢でタイガーは奇跡を起こしてくれました。現在、ノドの腫れも私達が触った感じでは全く存在していないように思う。
後日お友達から『腫れている部分は人間でいう扁桃腺では?』というご意見を頂戴しましたが、触診してくださった先生曰く、
『扁桃腺ではなく何かしらの完全なしこりである』と宣告されていたので私達はその言葉が全てだと思っていたわけで…。

それも今になって思うと、動物を診るプロである先生の見解が100%正しい事ではなく、「だと思う」という言葉がついた、先生にも不明の点が多いしこりであったという事。
それも踏まえて先生は『年齢的な事もあるし、ご家族で見守ってあげた方が…』とも仰った。

もしもあの時…危険を承知の上で彼のノドを切開していたら・・・?
それでもしも、しこりであると思われていたものが、何らかの炎症で腫れていた扁桃腺だったり、取り除いてはいけないものだったとしたら…と思うと、怖くなりました。

取り除かなくとも、切開した時点でしこりかそうではないものかという判断はもちろん先生には判ると思うが、切開する前にかける麻酔が危険だと言われていたので、その麻酔でタイガーの命が縮む結果になったり、最悪の場合にはそのまま息を引き取ってしまう可能性だってあった訳です。

私は神様とかの神仏・宗教などには全く関心はありませんが、タイガーにとって良い方法を私達が選択したのは、何かの導きがあったのかなぁ、とも思わされました。
だって、二者択一・二分の一の確立・当たるも外れるも50/50。ある意味、ものすごい
【賭け】です。
しかもその賭け勝負の先に待っているのは、
かけがえのない命なんですヨ(^^;)
もう一度賭け直すとか、ゲームのようにリセットはきかないのです。

苦しんで死の淵をさまよっていた18日の間には、何度も選択を間違ったのかもしれない… 他の病院で診てもらっていたら、別の治療法があってもっと簡単に治ったりしたのかもしれない…などと、何度も考えて悩み続けました。その葛藤の中で自分達が選んだ選択肢のままに見守り続けた結果がタイガーにとっては良き判断だった、ということ。

選択しなくちゃどんな結果が待っているかは判らない。
悪い結果につながったとしても、それはそれで
その仔と飼い主の天命。どんな結果であろうとも、受け入れなくてはならないこと…。

それと今回もうひとつとても感じたことがありました。
動物には人間が考えている以上に、
自分で治そうとする力:治癒力があるって事を。

どんなに現代医療が高度なものであっても、人間と動物は違う。まして私達が飼っているプレーリードッグの医療に関しては、まだまだ未知な事の方が多い。犬猫のようにペットとしての歴史が長くないだけに、判らないことの方が沢山あるのだ。

その分、逆に必要以上に手をかけない事の方が、吉となる場合が多いのかもしれない。これはあくまで私の見解。 タイガーは自ら絶食して極限の状態に追い込んだことで、体の中の悪いモノを自分の治癒力を使って小さく・消滅(しているのかは謎であるが)したのだ。
彼自身で自分の状態をリセットしたとしか思えない。薬も投与することなく、自然の力で回復させたこの力こそが何よりも一番大事な事なのではないかと思う。

人間には感情がある。感情で自らの命を絶ってしまったり、悲鳴をあげて苦しい!と叫ぶことも出来る。でも動物は自分で自分の命を絶つことを知らない。どんなに苦しくても自然に心臓が止まるその瞬間まで自分で死ぬことは出来ない。 だからその分、人間には計り知れない
治癒力が備わってるのではないか、と私は思う。
・・・・end/